メディア掲載情報
2024 年のメディア掲載情報
2024年9月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2024年9月20日発売 モーストリー・クラシック(11月号)
〇特集 初演200年 ベートーヴェン 第九 下野竜也が解く 第九の秘密 藤盛一朗
(前略)6番や8番の後で9番のスコアを見ると、ブルックナーが成熟し、踏み込んだ表現をしていることに気づかされます。細部に拘泥してはいけない。愛知県芸術劇場の響きは良いので、全体を俯瞰するような流れのよい演奏ができると思います。
〇特集 初演200年 ベートーヴェン 第九 記念イヤーの第九 注目公演 柴田克彦
(前略)ドイツで存在感を示す大植の壮大な構築、東京シティ・フィルの第九でも輝きを放った高関の精緻な造形、ドイツで世界のトップ楽団での経験豊富なヴィットの巨匠的な表現、ピリオド奏法を意識しながら高密度の音楽を紡ぎ出すスダーンの微細な造作など、どれもが音楽的妙味十分だ。
2024年9月19日(木) 中日新聞(朝刊)
奏者が円陣◎観客がぐるっと取り囲む!?
2024年9月18日発売 音楽の友(10月号)
Artists Lounge ~今月のインタヴュー ●ニル・ヴェンディッティ(指揮)(池田卓夫)
(前略)日本に早めに入って日光などの名所をまわり「言語の感覚にも触れた」うえで、名古屋フィルのリハーサルに臨んだ。「驚いたのは初日から完全に弾けていて、練習中に私語をまったく交わさないことでした」
思わず「(イタリアの楽団のカオスを描いた)フェデリコ・フェリーニ監督の映画『オーケストラ・リハーサル』のお国とは違いますよ」と指摘したら、「確かにそうですね」と大笑いした。名古屋フィルではラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(サー・スティーヴン・ハフ独奏)、望月京《ニライ》、ベートーヴェン「交響曲第2番」と傾向が異なる3曲を並べた。「楽員のみなさんとは、音楽の共通言語で『話ができた』と思います」と、手応えを振り返る。(後略)
(取材・文=池田卓夫)
Reviews & Reports Concert Reviews 演奏会批評(7月20日開催<第525回定期演奏会>)
(前略)ショスタコーヴィチ「《ムツェンスク郡のマクベス夫人》組曲」はすさまじいほどの迫力。大編成のオーケストラは少しの緩みもなく堅固にまとめられ、振り幅の大きい音楽を切れ味鋭く繰りだしていく。情交シーンでの仮借なく打ちつけられ咆哮する音響、舅を毒殺するカテリーナを描くすごみのある冷めた独奏ヴァイオリン、舅を弔うパッサカリアのただならぬ緊張感。終曲の絶望的な幕切れまで、壮絶極まりないドラマのエッセンスが見事に表現されていた。(小沢優子)
別冊付録 コンサート・ガイド&チケット・インフォメーション 観どころ聴きどころ 「川瀬賢太郎(指揮)&名古屋フィルハーモニー交響楽団」(10月11,12日開催<第527回定期演奏会>)
10月の名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会、プログラムが大変おもしろい。鬼才ピアニストだったフリードリヒ・グルダの「チェロ協奏曲」とベートーヴェン作品で構成される。(中略)注目はメインにおかれた「交響曲第5番《運命》」。やはり音楽監督が指揮するベートーヴェンの交響曲には期待度が一段も二段も高まる。ベートーヴェン、しかも誰もがよく知る名曲中の名曲の《運命》は、指揮者とオーケストラの立ち位置と今後の方向性(時には両者の仕事の先行き感も)を占う試金石だからだ。
(戸部亮)