メディア掲載情報
2021 年のメディア掲載情報
2021年8月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2021年8月18日発売 音楽の友(9月号)
Concert Reviews(7月9,10日開催<第492回定期演奏会>)
(前略)《浄められた夜》の弦楽合奏は14-12-10-8-7の編成で。デーメルの詩による官能的なイメージの強い曲だが、小泉は展開的変奏が織り込まれた書法を緻密にこなし、楽曲の持つドラマ性を明晰に引き出していく。表現主義的な暗く激しい感情の揺れや、鋭く重苦しい表現も過度にはならず、あか抜けした美しいうねりのなかにあるのが小泉らしい。奏者たちの感覚は研ぎ澄まされ、後半の赦し、浄化、月明かりの夜空まで冴え冴えとしたアンサンブルを紡いだ。(後略)
(小沢優子)
Concert Reviews(9月10,11日開催<第493回定期演奏会>)
最近、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会の高いクオリティが首都圏でも話題となることが多いように思われる。特に音楽監督である小泉和裕との良好な関係が、そのクオリティに貢献していることは間違いないだろう。そんな小泉が9月の定期演奏会で取り上げるのはブルックナー「交響曲第5番」。(中略)音楽監督として、入念な準備の上で挑むブルックナー。名古屋近郊のみならず、隣接県や首都圏からも聴衆が訪れるのではないだろうか。
(室田尚子)
2021年8月13日(金) 中日新聞(夕刊)
<スケッチ> 名フィル創立55周年 リクエストコンサート
2021年8月12日発売 音楽現代(9月号)
演奏会評(6月11,12日開催<第491回定期演奏会>)
(前略)後半は、昨年中止された公演に出演予定であった岡崎混声合唱団、愛知県立岡崎高等学校コーラス部のメンバーと、ソプラノの盛田麻央、バリトンの原田圭によるフォーレの《レクイエム》。合唱団は、2階席オルガン前に位置し、コロナ対策の為、マスクをしたままでの歌唱であったものの、歌声にはマスクの有無を感じさせる違和感はなく透明感のある若い美声とオーケストラ、オルガンとの調和が、清澄さを際立たせた。(伊藤美由紀)
演奏会評(7月9,10日開催<第492回定期演奏会>)
本公演は、名フィル創立55周年記念と重なり、公演後には音楽監督・指揮の小泉和裕から観客への挨拶もあり、マイナーな作品のプログラムであったものの通常より観客数も多かった。前半はシェーンベルクの《浄められた夜》、弦楽合奏版。色彩豊かで立体的な厚みのある音響をロマンチックで情感たっぷりに演奏。年々、楽団の弦楽器の演奏レベルも上がり、弦楽合奏のみでも濃密で魅力的な音響世界を創り上げた。(後略)(伊藤美由紀)