メディア掲載情報

メディア掲載情報

2021 年のメディア掲載情報

2021年8月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。

2021年8月28日(土) 中部経済新聞
名フィル クラシックへの誘い

ビオラ(吉田浩司)② 疲れる・楽しい 名曲から難曲まで

210828_中部経済新聞

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2021年8月18日発売 音楽の友(9月号)

Concert Reviews(7月9,10日開催<第492回定期演奏会>)

(前略)《浄められた夜》の弦楽合奏は14-12-10-8-7の編成で。デーメルの詩による官能的なイメージの強い曲だが、小泉は展開的変奏が織り込まれた書法を緻密にこなし、楽曲の持つドラマ性を明晰に引き出していく。表現主義的な暗く激しい感情の揺れや、鋭く重苦しい表現も過度にはならず、あか抜けした美しいうねりのなかにあるのが小泉らしい。奏者たちの感覚は研ぎ澄まされ、後半の赦し、浄化、月明かりの夜空まで冴え冴えとしたアンサンブルを紡いだ。(後略)

(小沢優子)

Concert Reviews(9月10,11日開催<第493回定期演奏会>)

最近、名古屋フィルハーモニー交響楽団の演奏会の高いクオリティが首都圏でも話題となることが多いように思われる。特に音楽監督である小泉和裕との良好な関係が、そのクオリティに貢献していることは間違いないだろう。そんな小泉が9月の定期演奏会で取り上げるのはブルックナー「交響曲第5番」。(中略)音楽監督として、入念な準備の上で挑むブルックナー。名古屋近郊のみならず、隣接県や首都圏からも聴衆が訪れるのではないだろうか。

(室田尚子)

2021年8月14日(土) 中部経済新聞
名フィル クラシックへの誘い

ビオラ(吉田浩司)① 音色は十人十色

210814_中部経済新聞

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2021年8月13日(金) 中日新聞(夕刊)

<スケッチ> 名フィル創立55周年 リクエストコンサート

先月十日に創立五十五周年を迎えた名古屋フィルハーモニー交響楽団。節目の主催公演「第七十七回市民会館名曲シリーズ」(七月十五日、名古屋・日本特殊陶業市民会館)は、三百九十七件の応募があったファンのリクエスト投票で一位になった曲を披露した。
序曲・前奏曲部門で一番人気だったシベリウスの交響詩「フィンランディア」で幕開け。演奏直前、正指揮者の川瀬賢太郎は魂を注ぎ込むようにうつむいた。重く続く序奏の後、演出家のキュー出しのように繰り出されるタクトに合わせ、管、弦、打楽器が勇壮に響いた。
ピアノ協奏曲部門は、ラフマニノフの第二番。菊池洋子が、甘い旋律をより美しく、透明度を高めて表現。か弱く運ぶ弱音と、挑むような強い打鍵のコントラストで魅了した。
締めは交響曲・管弦楽曲部門で、リムスキーコルサコフの交響組曲「シェエラザード」。第一楽章は、印象的なバイオリンの独奏から、大海原の波のうねりをほうふつとさせる演奏が続いた。ファゴットの滋味深い旋律など、楽器の多様性を感じさせる第二、第三楽章を経て、第一楽章と呼応する最終楽章は勇壮で華々しく、高揚感を持って幕が下りた。(後略)
(花井康子)

2021年8月12日発売 音楽現代(9月号)

演奏会評(6月11,12日開催<第491回定期演奏会>)

(前略)後半は、昨年中止された公演に出演予定であった岡崎混声合唱団、愛知県立岡崎高等学校コーラス部のメンバーと、ソプラノの盛田麻央、バリトンの原田圭によるフォーレの《レクイエム》。合唱団は、2階席オルガン前に位置し、コロナ対策の為、マスクをしたままでの歌唱であったものの、歌声にはマスクの有無を感じさせる違和感はなく透明感のある若い美声とオーケストラ、オルガンとの調和が、清澄さを際立たせた。(伊藤美由紀)

演奏会評(7月9,10日開催<第492回定期演奏会>)

本公演は、名フィル創立55周年記念と重なり、公演後には音楽監督・指揮の小泉和裕から観客への挨拶もあり、マイナーな作品のプログラムであったものの通常より観客数も多かった。前半はシェーンベルクの《浄められた夜》、弦楽合奏版。色彩豊かで立体的な厚みのある音響をロマンチックで情感たっぷりに演奏。年々、楽団の弦楽器の演奏レベルも上がり、弦楽合奏のみでも濃密で魅力的な音響世界を創り上げた。(後略)(伊藤美由紀)

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