メディア掲載情報
2023 年のメディア掲載情報
2023年3月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2023年3月17日発売 音楽の友(4月号)
Concert Reviews(2月3,4日開催<第509回定期演奏会>)
(前略)チャイコフスキーの「交響曲第5番」ではチャイコフスキーを得意とする小泉が盤石の指揮。両足を微動だにさせないどっしりとした構えでオーケストラを自在にコントロールして、腹の据わった構築を重ねていく。テンポ設定やデュナーミクの変化はつねに安定していて的確。確固とした運びであるが、情感の彫りは深く、抒情的な主題になるとぐっと音の濃度が上がり、とりわけ心に染み入る。(後略)
(小沢優子)
2023年3月15日発売 音楽現代(4月号)
演奏会評(1月20,21日開催<第508回定期演奏会>)
(前略)本條秀慈郎の三味線による藤倉大の《三味線協奏曲》では、三味線のノイズを中心とした音響とそれに反応するオケとの掛け合い、中間部でのリズミカルでポップな調子が漂う卓抜な三味線の独奏を含み、ハーモニクス、コル・レーニョなどの弦楽器の音響が生み出すミステリアスな空間を堪能。古典的な奏法を主体とし和歌による歌を含んだ藤倉大の《そでひちて》でアンコール初演。(後略)
(伊藤美由紀)
演奏会評(2月3,4日開催<第509回定期演奏会>)
小泉和裕の音楽監督としての最後の定期は彼がこよなく愛し得意とするシューマン、チャイコフスキーで盛り上げて締めた。前半はシューマンの《交響曲第1番「春」》。冒頭の金管のユニゾンファンファーレから気合の入った演奏で、春らしい生命力溢れる演奏へと導かれた。2楽章のロマンティックな描写は鮮やかで色彩感溢れ、リズミカルで情熱的な3楽章、そして終楽章に向けて密度の高いスケールの大きな音楽空間を構築した。(後略)
(伊藤美由紀)
2023年3月10日(金)公開 ぶらあぼ
INTERVIEW 秋山和慶(指揮)〜ウィーン・プレミアム・コンサート「一夜限りのロマンティックな奇跡」
たった一夜が、貴重な夜となる合同演奏会
取材・文:片桐卓也
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン国立歌劇場で活動するメンバーを中心に、トップアーティスト30名を本公演のために集めた室内オーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン(TOMAS)」が4月から全国で公演を行う。今年は「ウィーン音楽 3つの奇跡!」と題して、個性的な3つのプログラムが用意された。
そのツアーの中で、4月13日に愛知県芸術劇場コンサートホールで開催される「一夜限りのロマンティックな奇跡」は、本当に一夜限りの特別なコンサートだ。TOMASと名古屋フィルハーモニー交響楽団の合同演奏によってブルックナーの交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」が演奏される。指揮は日本を代表するベテラン・秋山和慶。そして、前半にはJ.S.バッハの「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060」がベルンハルト・ハインリヒス(オーボエ)、フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)の独奏で演奏される。
この演奏会のタクトをとる秋山にブルックナーの魅力、そして合同演奏への期待を伺った。