メディア掲載情報
2022 年のメディア掲載情報
2022年12月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
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2022年12月28日(水) 中日新聞(夕刊)
体動かして世界のダンス音楽を感じて 名フィル「こども名曲コンサート」
2022年12月22日(木)公開 ONTOMO
国内オーケストラの新シーズン・プログラムが続々と発表!聴きどころを一挙紹介
名古屋フィルハーモニー交響楽団
名フィルは来年4月より川瀬賢太郎が新音楽監督に就任、現音楽監督の小泉和裕の後継者となる(小泉は2023年度以降名誉音楽監督のポストに就く)。
新世代の川瀬賢太郎が名フィルと大ベテラン小泉和裕から何を継承し、未来に何を伝えていくのか興味は尽きない。シーズン開幕では「継承者/音楽監督就任記念」と銘打って、川瀬賢太郎が究極の古典派ハイドンの「86番」と究極のロマン派マーラーの「第5番」というシンフォニーと向き合う(2023年4月)。
「教会音楽の継承と超越」では、バロック奏法をモダン・オーケストラに取り込んだ鈴木秀美が登壇。ベートーヴェン:《ミサ・ソレムニス》に挑む。中江早希、布施菜緒子、櫻田亮、永見健一郎といった古楽器アンサンブルとの共演でおなじみのソロ陣、岡崎混声合唱団らの共演(2023年6月)。
この「継承」定期シリーズ、他にも「ロシア・ロマンティシズムの継承」では、小泉和裕のタクト、ロシアの超絶技巧の若手アンドレイ・ググニンをピアノ独奏にラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番を演奏するのも楽しみ(2023年9月)。
(城間勉)
2022年12月16日発売 音楽の友(1月号)
Concert Reviews(10月7,8日開催<第505回定期演奏会>)
1973年のカラヤン国際指揮者コンクールで小泉和裕とともに1位となったロシアの名匠シナイスキーを迎えての定期。シナイスキーは祖父がウクライナ人。ロシアのウクライナ侵攻直後に非難する声明を出し、現在は国外在住だという。プログラムはロシアの3曲で、まずはリムスキー=コルサコフ「《金鶏》から〈序奏と婚礼の行列〉」。《金鶏》をお気に入りのレパートリーとするシナイスキーだけに、鮮やかな響きと味のある表情が引き出され、曲のおもしろさをたっぷりと伝えていた。(後略)
(小沢優子)
Concert Reviews(11月4,5日開催<第506回定期演奏会>)
(前略)第5楽章では舞台正面裏でのバンダも加わり演奏は佳境に。やがて声楽が入り、安井陽子の柔らかなソプラノと福原のアルトが調和。一人おきに配置された合唱は大合唱というわけではないが、情趣豊かに美しく響きあい、復活の調べをオーケストラとともに壮麗に盛り上げた。今年度末に任期満了のため音楽監督を退任する小泉の集大成の一つとなるような、また、コロナの苦境からの回復を印象付けるような定期だった。
(小沢優子)
2022年12月15日発売 音楽現代(1月号)
プレビュー(名古屋フィルハーモニー交響楽団2023.4-2024.3シーズン ラインナップ)
(前略)第5代音楽監督を務めていた小泉和裕が契約を終えたのに伴い、2023年4月から、第6代音楽監督に、2019年から正指揮者をつとめている川瀬賢太郎が就任する。
「こんなに早く37歳で音楽監督になれるとは思っていませんでした。未知の境地なので緊張しています。名フィルは2011年に私が指揮者として初めてポストに着いたオーケストラで、以来今日までの指揮者人生では父母のような存在で、いろいろなことを教えてもらいました。悩みもたくさんありますが、名フィルとならやっていけると考えています。オーケストラとともに東海地域の文化を盛り上げていきたいと思います。」と抱負を語っている。
名フィルの定期演奏会は年度毎にテーマを設定しているが、来年度のテーマは川瀬の提案で「継承」と決まった。川瀬は「今、オーケストラが活躍できる場を作ってくれた様々な人たちに対するリスペクトの意味を込めて“継承”を選びました。」と語っている。(後略)
演奏会評(11月4,5日開催<第506回定期演奏会>)
一昨年の定期で予定されていたもののコロナの感染対策の為に曲目変更され延期となっていたマーラー/交響曲第2番「復活」がシンフォニスト・シリーズ・マーラー編となる本公演で小泉和裕音楽監督の指揮で開催。(中略)バンダの数も盛大であるためか舞台裏上手ではなく舞台正面裏に位置し舞台上の演奏と音響バランスよく立体感のある音響で効果的であった。色んな意味でコロナ前の状況が復活し新たな段階へと発展していく時期にあると感じた演奏会であった。
(伊藤美由紀)