メディア掲載情報
2024 年のメディア掲載情報
2024年10月発売・発行・公開の雑誌等メディア掲載情報です。
ぜひご覧ください。
2024年10月31日(木) 中日新聞(夕刊)
家族の思い出詰まったちゃぶ台、譲った相手は名フィルだった! 「理想の〇〇〇」に変身
(後略)
2024年10月18日発売 音楽の友(11月号)
●音楽家の本棚(20) 小川響子(vn)
(前略)「子供のころから物語が好きで、『ハリー・ポッター』シリーズは愛読していました。中学生のときには推理小説にはまり東野圭吾などを読んでいたのですが、その流れでドストエフスキーの『罪と罰』を読み、それまで遠い存在だったロシア文学をおもしろく感じました。その次に『クロイツェル・ソナタ』を読んだのです――光文社古典新訳文庫で。(後略)
(取材・文=後藤菜穂子)
別冊付録 コンサート・ガイド&チケット・インフォメーション 観どころ聴きどころ 「下野竜也(指揮)&名古屋フィルハーモニー交響楽団」(11月15,16日開催<第528回定期演奏会>)
(前略)愚直に作品に向き合い、真摯に、それでいて几帳面に音楽を作っていく下野。きっちりとした音楽づくりは年齢を重ねるとよい塩梅に緊張感がほどけて、伝統的ブルックナー演奏にポジティヴに働く。11月は久しぶりに名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に登場して、ブルックナー「交響曲第9番」を指揮する。名古屋フィルと将来性を感じさせるブルックナー演奏をつくり上げることをおおいに期待したい。
(戸部亮)
2024年10月15日発売 音楽現代(11月号)
演奏会評(6月15日開催<第524回定期演奏会>)
「喜怒哀楽」シリーズ・「さよならの哀しみ」をテーマとした本公演は、今シーズン初めてとなる音楽監督・川瀬賢太郎のこよなく愛する作品構成。1曲目は、ツィンバロンに斉藤浩を迎えてコダーイ/組曲「ハーリ・ヤーノシュ」。3曲目でハンガリーの民族的な音色がツィンバロン、木管楽器、ホルンと美しく絡みあう。5曲目、厚みのある弦楽合奏にツィンバロンの音色が隠れてしまいもう少し響きが欲しかった。(後略)
(伊藤美由紀)
演奏会評(7月20日開催<第525回定期演奏会>)
「喜怒哀楽」シリーズ・「ある女性の怒りと哀しみ」は、ダミアン・イオリオ指揮で彼の得意とするオール・ロシア・プログラム。1曲目、グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲は、ショスタコーヴィチと同じ弦16型により華やかな迫力で躍動感の溢れる演奏でまとめた。次にジャン・チャクムルをピアノに迎えてチャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番。Shigeru Kawaiのピアノを好んでおり、個性的なアプローチで聴衆を魅了した。(後略)
(伊藤美由紀)
演奏会評(9月14日開催<第526回定期演奏会>)
名誉音楽監督の小泉和裕との1年ぶりの共演となる本公演は、今年度のテーマ「喜怒哀楽」の「喜・楽」に関係したプログラム。前半のモーツァルト/ディヴェルティメント第17番ニ長調は、ホルン2本と弦楽器のみの小編成でタイトルの嬉遊曲通り明朗で楽しい音楽を表現。モーツァルトの音へのこだわりを追求した上品で華麗な弦楽器の響きを堪能した。(後略)
(伊藤美由紀)
2024年10月14日(月) 中部経済新聞
定期演奏会のテーマは「肖像」 名フィル、来春からのラインアップ発表
名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)は、2025年4月から26年3月に開催する演奏会のラインアップを発表した。発表会見に同楽団音楽監督の川瀬賢太郎氏らが出席し、注目ポイントなどを解説した。
定期演奏会のテーマは「肖像」。同演奏会は愛知県芸術劇場コンサートホールで、全11プログラムを用意し、各2回で全22公演を開催する。
4月の公演は、川瀬氏がグルダ「コンチェルト・フォー・マイセルフ」とサン=サーンス「交響曲第3番ハ短調作品78『オルガン付』」を指揮する。9月公演は、川瀬氏がプロとして初めて指揮するチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』」など全3曲を披露する。11月公演は名誉音楽監督の小泉和裕氏がタクトを取る。ショスタコーヴィチ没後50年を記念し、交響曲第10番ホ短調作品93などを披露する。
定期演奏会以外では、Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホールで全5回の「ベートーヴェンPLUS」と題した演奏会などを予定している。愛知県内の4大オーケストラ(名フィル、愛知室内オーケストラ、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団)が集結する「愛知4大オーケストラ・フェスティヴァル」など、新企画も始動する。
犬塚力理事長は「個性的なプログラムを楽しんでいただきたい」と語った。川瀬音楽監督は「来シーズンも、より多くの方に楽しんでいただけるようバラエティーに富んだプログラムを用意した」と話した。
2024年10月12日(土)公開 ぶらあぼ
名古屋フィル 川瀬賢太郎音楽監督による25.4-26.3シーズン ラインナップ発表会見
「死にゆく者の肖像」と題された9月の第537回では、ラフマニノフの交響詩「死の島」、同楽団のコンポーザー・イン・レジデンスである小出稚子による能声楽(青木涼子)を起用した委嘱新作、そしてメインにはチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が据えられた。川瀬によれば、プロのオーケストラで「悲愴」を指揮するのはこれが初めてだという。
「この曲が含まれたプログラムはすべてお断りしていたほど、自分の中で避けてきた作品なのですが、『長年お世話になってきた名古屋フィルだからこそ』という気持ちにも後押しされ、チャレンジすることにしました」
26年2月の第542回「家族の肖像」では、武満徹「系図—若い人たちのための音楽詩—」(語り:五藤希愛、アコーディオン:大田智美)が取り上げられる他、R.シュトラウス「英雄の生涯」では、今季よりコンサートマスターに就任した小川響子がソロを披露。同月サントリーホールで開催される東京特別公演でも、このプログラムが演奏される。
「『系図』は谷川俊太郎さんの作品に付けられた、昔々から始まり、“家族”についての詩を経て未来へとつながっていく、本当に美しい曲。数ある武満さんの作品の中で一番好きかもしれません。『英雄の生涯』でも、途中コンサートマスターにより英雄の妻という“家族”が表されます。マーラー、R.シュトラウスなどの大規模な作品を年に一度は必ず取り上げたい、という考えのもと、この曲を選びました」