今井 信子
ヴィオラ
東京生まれ。桐朋学園大学卒業後、イェール大学、ジュリアード音楽院を経て、1967年ミュンヘン国際コンクール、1968年ジュネーヴ国際コンクールにそれぞれ最高位入賞。1970年西ドイツ音楽功労賞を受賞。
1990年ベルリン・フィル定期演奏会への出演をはじめ、世界の桧舞台で活躍を続けている。世界初演も数多く、コリン・デイヴィス指揮/ロンドン響とマイケル・ティペット「ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための三重協奏曲」、ケント・ナガノ指揮/パリ管と武満徹「ア・ストリング・アラウンド・オータム」を世界初演している。
日本では、カザルスホールの音楽アドヴァイザーを務めたほか、<ヴィオラスペース>や、<カザルスホール・アンサンブル>などの企画・演奏に携わる。1995-96年に開催された<インターナショナル・ヒンデミット・ヴィオラ・フェスティヴァル>では音楽監督を務めるなど、常にヴィオラ界をリードする存在として、めざましい活躍を続けている。2003年にはミハエラ・マルティン、ステファン・ピカール、フランス・ヘルメルソンと共にミケランジェロ弦楽四重奏団を結成、デビュー・コンサートを行ない好評を博す。
1993年エイボン女性芸術賞ならびに文化庁芸術選奨文部大臣賞、1994年京都音楽賞、1995年エクソンモービル音楽賞、1996年には毎日芸術賞とサントリー音楽賞を受賞。2003年4月には紫綬褒章を受章している。