井上 道義
指揮
1946年東京生まれ。桐朋学園大学にて齋藤秀雄氏に師事。1971年ミラノ・スカラ座主催グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝して以来、一躍内外の注目を集め世界的な活躍を開始する。1972年にはセルジュ・チェリビダッケ主催の講習会に出席し1位になり、才能を高く評価された。
1976年日本フィルの定期演奏会で日本デビュー。1977-82年ニュージーランド国立響の首席客演指揮者、1983-88年新日本フィルの音楽監督、1990-98年京都市響の音楽監督・常任指揮者を務めた。
1993年にはラファエル・クーベリックの代役としてシカゴ響の定期公演に登場、好評を持って迎えられたために、翌年再び定期に招かれた。またロンドンのロイヤル・フィルを定期的に指揮し、これまでに〈マーラー:交響曲第4番、第5番、第6番〉のレコーディングを残している。そのほか、これまでにベルリン放送響、ハンブルクNDR放送響、シュトゥットガルトSWR放送響、バーデン=バーデン・フライブルクSWR放送響、ケルン・ギュルツェニヒ管、ミュンヘン・フィル、ドレスデン・フィル、スカラ・フィル、ロシア国立響、レニングラード響、フランス国立管、ロワール国立管、リール国立管、ブタペスト祝祭管、ハンガリー国立響、ルーマニア国立放送管、ボルティモア響、KBS響、台湾国家響など欧米・アジア各国へ客演している。
2000年9月より3シーズンにわたって新日本フィル首席客演指揮者を務めた。2007年11-12月にはサンクトペテルブルク響、東京フィル、新日本フィル、広島響、そして名フィルをいう日露5つのオーケストラとともに「日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏 プロジェクト2007」を日比谷公会堂にて開催。音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。
2007年よりオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドバイザー。1991年ザ・シンフォニーホール国際音楽賞・クリスタル賞、第9回中島健蔵音楽賞、1998年フランス政府より芸術文芸勲章(シュヴァリエ賞)を受賞。