田村 響
ピアノ
ピアニスト田村響は、2007年10月パリで開催された世界的なコンクールのひとつであるロン=ティボー国際コンクールにおいて、弱冠20歳で第1位に輝き一躍世界に注目されるに至った。併せて、ショパン、フォーレ、ラフマニノフ(協奏曲)、新曲課題の最優秀演奏者に贈られる各賞を受賞。以来、ザルツブルク・モーツァルテウムで勉学を続けながら、国際的な演奏活動を本格的に展開している。
2008年の主な活動として、ザルツブルクのモーツァルテウムでの演奏会、カンヌ管弦楽団との共演、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、名フィルとの共演、デュッセルドルフ、ボルドー、カイロ、上海、台北でのリサイタル、東京、大阪を含む日本各地でのリサイタルがあった。また夏には、フランス、ドイツ、スイスでの音楽祭にも招かれた。
2009年2月には、セミヨン・ビシュコフ指揮/ケルン放送交響楽団の定期演奏会デビューと日本ツアー、その他、日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会、東京都交響楽団定期演奏会、京都市交響楽団定期演奏会への出演、群馬交響楽団、九州交響楽団、山形交響楽団との共演などを行なった。また、ライプツィヒをはじめとするヨーロッパ各地でのリサイタル、日本各地でのリサイタルも行なった。
2010年の主な活動としては、NHK交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団と共演するほか、日本各地でのリサイタルに加えて、ザルツブルク、パリ、ハノイなどでも公演を行なう。
2011年には東京フィル定期に於いて矢代秋雄の協奏曲を演奏、新境地を切り開いた。
1986年愛知県安城市生まれ。3歳よりピアノを始める。愛知県立明和高校音楽科を卒業後、18歳でザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学。これまでに深谷直仁、清水皇樹、クラウディオ・ソアレス、クリストフ・リースケの各氏に師事。2002年、エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクールB部門第2位およびハイドン賞、第26回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、第18回園田高弘賞ピアノ・コンクールにて園田高弘賞第1位を受賞。以来、国内の主要オーケストラから招かれる一方、数多くのリサイタルを開催、その活動は、フランス、オランダ、ドイツ、スイス、ロシア、ブラジルなどにも及んだ。
2004年デビューCDをリリース、2008年8月には「ロン=ティボー国際コンクール優勝記念」と称した2枚目のCDをリリース、2010年2月に3枚目のCDをリリースした。
受賞歴としては、2003年度<アリオン賞>、第14回大幸財団丹羽奨励生、財団法人江副育英会奨学生、2006年第16回出光音楽賞、 2008年文化庁長官表彰(国際芸術部門)、2009年第10回ホテルオークラ音楽賞などがある。