マリア・フォシュストローム
コントラルト
マリア・フォシュストロームはイェーテボリで生まれ育ち、オルガニスト、指揮者として活動を始める。歌手としてはステン・シェーステット、ドロシー・アーヴィングのほか、フィレンツェではスザンナ・リガッチに歌唱法を学んだ。その後イェーテボリ・オペラ・スタジオで演技を身につけ、現在はアンナ・ラーションにレッスンを受けている。
魂の込められたマーラーの歌唱と、極めて知的な楽才でよく知られており、バロック音楽から現代作品までの幅広い様式感覚と知識を持ち合わせている。多岐にわたるレパートリーには、技巧的なバロック作品やマーラー、ブリテンの作品、さらに管弦楽、歌曲、オラトリオ、オペラ・アリアなど全てのアルト歌唱を要する作品があり、彼女の音楽スタイルの幅を広げている。
2011年にはマーラー「少年の魔法の角笛」でB・トミー・アンデション指揮/スウェーデン室内管弦楽団とエレブルーにて共演したほか、ペルミ国立劇場ではテオドール・クルレンツィスの指揮によるペルゴレージ「スターバト・マーテル」に出演。同年の名フィル9月定期では、川瀬賢太郎の指揮でマーラー「亡き子をしのぶ歌」を歌い、日本の聴衆に衝撃と感銘を与えた。