しらかわEXP(エクスプレス)マチネ&ソワレ#1
〈シン古典主義の名作〉

しらかわEXP(エクスプレス)マチネ&ソワレ#1
〈シン古典主義の名作〉

特別演奏会

2022.5.25 (水) [マチネ]14:30開演 [ソワレ]19:15開演

三井住友海上しらかわホール

出演

  • 坂入健司郎(指揮)

プログラム

▊ ストラヴィンスキー:バレエ『プルチネルラ』組曲
 ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67『運命』


★坂入健司郎によるポスト&プレトーク開催決定!

[マチネ]15:40~ポストトーク(終演後)

[ソワレ]19:00~プレトーク(開演前)

料金

S席:¥3,000

A席:¥2,500

B席:¥1,500

Y席:¥1,000(25歳以下対象・当日券のみ)

※「新型コロナウイルス感染症対策とお客様へのお願い」をご確認の上、ご購入ください。

※本公演のB席はユース割引の対象外です。

聴きどころ

記念すべき“急行第1号”は、名フィルとの初共演となった2021年8月の〈平日午後のオーケストラ〉、そして〈オーケストラ・キャラバンTOKYO〉で、センセーショナルな大成功を収め、全国的な注目度も急上昇中の坂入健司郎が登場。真(シン)古典主義の『運命』と、新(シン)古典主義の『プルチネルラ』という、2つのシン古典主義の名作で、その真価を再び問います。

 


今シーズンの年間プログラムを読んだ私は驚きました。自分の指揮するプログラムに「シン古典主義の名作」と銘打ってあるのです!
シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、「シン」シリーズの中に古典主義も入るのか…と名古屋フィルの絶妙なネーミングセンスに感服しました。

 

――さて、いわゆる“新古典主義”というのは、およそ100年前にあたる1920年代に一大ムーブメントを巻き起こした音楽のことを(一般的には)指し、当時忘れ去られていたバロック時代の音楽を現代の楽器やスタイルでも演奏できるようにアレンジを加えて次々と発表されていきました。
いわば「古典回帰」という意味で「新古典主義」と名付けられています。レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」だったり、R.シュトラウスの「町人貴族」などが知られていますが、この時代の代表傑作として知られているのが今回お届けするストラヴィンスキーの「プルチネルラ」です。
この曲はイタリアの古くから伝わる仮面劇を模した新作バレエにつけられた音楽で、イタリアの作曲家・ペルゴレージの音楽といわれていたものをストラヴィンスキーが華麗にオーケストレーションした作品です。

最近の研究では当時ペルゴレージの作曲と言われていた作品のほとんどが別の作曲家であったことが判明しているのですが、使用した作品の真贋などは全く気にならないほどにストラヴィンスキーのオリジナリティが発揮された鮮烈な作品です。
聴きやすい古楽のメロディに乗せて極彩色といってもいいほどのカラフルなオーケストラサウンドを楽しんでいただけると思います。

 

後半は、ベートーヴェンの「運命」をお届けします。「ジャジャジャジャーン」で始まる説明不要の傑作です。この作品は実にエキセントリック。
「ジャジャジャジャーン」というシンプルなモチーフが、何十回、何百回と繰り返されて巨大な建造物になるというモダンアートの先駆けとも言えるような作品です。

当時は宮廷に仕えてクラシカルな音楽を届けていた雇われ作曲家が主流だった時代に、その雇用体系から音楽まで全てを新しく変えたのがベートーヴェン。
その功績のおかげで世界中の音楽家たちは現在でもフリーランスで音楽を追求しても対価を得て生活できるようになったのです。
そういった意味ではクラシカル(古典的)な音楽、音楽環境を新しく一掃して新作を発表していった「シン古典」の音楽の代表とも言えるのが、このベートーヴェンの「運命」なのです。

 

「古典に帰れ!」、「古典を壊せ!」どちらも言い表せる「シン古典主義」。改めていい言葉ですね。そんなシン古典主義の二大傑作を聴ける素晴らしい機会。
そして!今回は名古屋フィル「しらかわEXPシリーズ」のオープニングコンサートとなります。またとない記念すべき演奏会が素晴らしいものになるよう、全力で頑張ります。
どうかご来場を心よりお待ちしております。

指揮者 坂入健司郎

アンケート

アンケートは終了いたしました。
ありがとうございました。

その他プレイガイド

助成

文化庁文化芸術振興費補助金

(舞台芸術創造活動活性化事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会

特別協賛

三井住友海上火災保険株式会社  

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