第376回定期演奏会<ニューヨーク>

第376回定期演奏会<ニューヨーク>

定期演奏会

2011.1.21 (金) 6:45pm / 22 (土) 4:00pm

愛知県芸術劇場コンサートホール

出演

  • シュテファン・ショルテス (指揮)
  • ボリス・ギルトブルク* (ピアノ)

プログラム

アイヴズ: 『カントリー・バンド』行進曲
ガーシュウィン: ピアノ協奏曲ヘ調*
ドヴォルザーク: 交響曲第9番ホ短調 作品95, B.178『新世界より』

 

料金

S席¥7,000

A席¥6,000

B席¥5,000

C席¥4,000
D席¥3,000

Y席¥1,000(24歳以下対象・当日窓口販売のみ)

託児サービス対象公演

聴きどころ

1月の街は〈ニューヨーク〉。移民たちが築き上げた摩天楼の街で産声をあげた魅力的な作品たち、その多彩をお楽しみいただこう。奇抜な着想と美しい感性で聴き手を魅きつけるアメリカ実験音楽の父・アイヴズに、シンフォニック・ジャズの鬼才ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲」、そしてボヘミアから渡米したドヴォルザークが胸を衝く郷愁を溢れさせた『新世界より』とヴァラエティ豊かな3作だ。ガーシュウィンには、豪胆と繊細をかねそなえた新鋭と評判のギルトブルクをロシアから迎える。そして指揮のシュテファン・ショルテスはエッセン州立歌劇場を率いて活躍、劇場と楽団を厳しく巧みに鍛え抜いた結果、ドイツの批評家50人による専門誌の投票でヨーロッパ最優秀と讃えられるまでに引きあげてみせた辣腕。もっか欧州楽団最注目の指揮者だ。その俊才の鋭利が、新世界の傑作たちと共に名フィルにひらめく。どうして聴き逃せようか?

(山野雄大/音楽ライター)

<ティエリー・フィッシャーからのメッセージ>

アメリカからは、ニューヨーク! 2人の有名なアメリカ人作曲家の作品はもちろん、「アメリカの交響曲」と聞いて呼び起こされる楽曲のひとつは、ドヴォルザークの『新世界』で間違いないでしょう。

<アンケートの声>

[21日(金)]

  • 『カントリー・バンド』は複雑に交錯する不協和音と協和音、変化するリズム。カントリーというより、都市の魅力の音楽という感じがする。
    [60代・定期会員]
  • ソリストが素晴らしかった。豊かな情感が聴くものの胸に沁み渡り、溢れ出てきた。
    [60代・定期会員]
  • 『新世界』は迫力ありました。メリハリの効いた演奏で、第4楽章はカッコよくてしびれました。
    [30代・定期会員]
  • 『新世界』第2楽章のか細い、そして力強いメロディにむせびました。
    [70代以上・定期会員]
  • 『新世界』はこれまで抱いていた有名曲というイメージよりも、深い味わいの芸術的作品であることを知り、嬉しく思いました。これぞ聴衆にとっての「新たな世界」なのですね。
    [未記入]
  • 『新世界』は耳慣れた曲で雄大で激しい印象が強かったが、今日のように繊細できめ細やかな演奏があるのだと思った。フレーズや主題の流れや展開が、こんなに心に響く演奏になったと思います。
    [30代・定期会員]
  • 一見好々爺のようなショルテスさんが指揮棒を持つとオーケストラが引き締まり、見事な指揮振りでした。『新世界』の第2楽章において名フィルの管楽器がハイレベルであることを実感。
    [70代以上・定期会員]

[22日(土)]

  • ハンガリーの指揮者といえばセル、ケルテス、ショルティといった名指揮者が思い出されるが、ショルテスさんの指揮はとても情熱的でオケが躍動するのが、とても見ていて楽しい。
    [40代・ファンクラブ]
  • ガーシュウィン、ピアニストの方の若いエネルギーが溢れ出ていて素晴らしかったです。名フィルの演奏からも若かりし国アメリカの時代の空気を感じました。若さと輝きって良いですね。元気になります。
    [30代・定期会員]
  • ピアノ協奏曲第1・3楽章はミュージカルの一幕を彷彿とさせるスイング調で素晴らしかった。協奏曲と言いながらピアノが1パーツのようでした。
    [60代・定期会員]
  • 楽しい曲を有難う。今回、名フィル・ポップスでの演奏が活きているのでは?
    [50代・一般]
  • 毎度ながらプログラムの妙を感じます。ガーシュウィンのピアノ協奏曲は独奏者も素晴らしかったです。『新世界』はちょっと雑に感じられるところもありましたが、名フィルらしいノリの良い盛り上がった演奏でした。
    [50代・一般]
  • ドヴォルザーク、第2楽章のイングリッシュ・ホルンがとても良かったです。温かくて、どこか切なくて、郷愁の想いが微妙なニュアンスで伝わって、心に響きました。
    [40代・一般]

[質問コーナー]

Q. ガーシュウィン「ピアノ協奏曲」はとても”自由”を感じさせられました(特にピアノ独奏)。
質問ですが、第2楽章でトランペットの方がタオルのようなものをかけられていましたね。このタオルのようなものは、特に何か呼び名があるのですか? (それとも単に”タオル”と呼べばいいのでしょうか…)
[50代・定期会員]
A.
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よく見ると足元にいくつもミュート(弱音器)が! 工夫や技術を重ねて素晴らしい音楽が生まれるのですね

タオルのように見えたのは、楽器用の白いクロスです。1月の定期では、バケット・ミュートにクロスを巻いて使用しました。楽譜には”with felt crown”と書いてあり、クラウン・ロイヤルというカナダのウィスキーを包んだバッグ(Crown Royal Bag)を、この曲のミュートとして使用することが多いようです。今回このウィスキーを買って試したのですが、あまり良くありませんでした(笑) ほかにもクロスを巻かずにミュートだけ、などいろいろ試して一番音楽に合った方法を選びましたが、いかがでしたでしょうか?
[首席トランペット奏者 井上圭]

 

 

<助成>

zyosei_mark平成22年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)

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