第367回定期演奏会

第367回定期演奏会

定期演奏会

2010.3.12 (金) 6:45pm / 13 (土) 4:00pm

愛知県芸術劇場コンサートホール

出演

  • クラウス・ペーター・フロール (指揮)
  • 滝千春* (ヴァイオリン)

プログラム

<春初めてのカッコウを聞いて>
1. ディーリアス: 春初めてのカッコウを聞いて
2. ヴォーン・ウィリアムズ: 揚げひばり*
3. R.シュトラウス: アルプス交響曲 作品64**

料金

S席¥6,000 A席¥5,000 B席¥4,000 C席¥3,000
D席¥2,000 Y席¥1,000(24歳以下対象・当日窓口販売のみ)

託児サービス対象公演

聴きどころ

ドイツの練達クラウス・ペーター・フロール(1953年ライプツィヒ生まれ)と言えば、アジア屈指の実力を誇るマレーシア・フィルの音楽監督就任が新しいニュース。ワーグナー、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ショスタコーヴィチの大曲を嬉々として指揮するフロールが名古屋フィル定期に選んだのは、アルプスの1日を多彩なタッチで描いたR.シュトラウス究極の音絵巻「アルプス交響曲」だ。神秘の香りや哲学的な雰囲気も添えられているが、フロールのタクトが目指す世界は?
いっぽうドイツ人の両親のもとイギリスに生まれたディーリアス(1862~1934)の名刺曲「春初めてのカッコウを聞いて」に心ときめく。
これまでにアルブレヒト、スダーン、小林研一郎、大友直人と共演し、2008年夏に清水和音のピアノでリサイタルを開催した滝千春(1987年生まれ、ザハール・ブロン門下)は、イギリスの田園風景を描いたヴォーン・ウィリアムズ(1872~1958)のロマンスに挑む。

(奥田佳道/音楽評論家)

<アンケートの声>

[12日(金)]

  • ディーリアスは春のぬくもりを感じさせるようなとても柔らかい音、指揮棒を持たず、フロールさんはまるで宙を舞う音をかき集めるように優しく、優しくオケを導いていたのがとても印象的でした。
    [40代・ファンクラブ]
  • 弦楽器にのって可愛らしいカッコウの音から始まり、大空をゆったりと飛ぶひばりがどんなことを考え飛んでいるのか、聞いてみたい気分になる滝さんのヴァイオリンの美しい響きでした。
    [70代以上・定期会員]
  • 前半の弱奏がとても清らかで優しく、特にヴァイオリンがソロを弾くときに素晴らしい音の土台となっていた。弦群と木管中心のアンサンブルも良く、後半の大曲とのコントラストが楽しめる結果となった。
    [50代]
  • ディーリアスにしろヴォーン・ウィリアムズにしろ、CDで聴くとなんとなく聴き逃してしまうことが多いが、今日の演奏では微妙なニュアンスがよく感じられた。
    [60代・定期会員]
  • アルプス交響曲では、楽器群の配列が異色であり、斬新な楽器に目を見張りました。意欲的で緻密なフロールさんの指揮に圧倒されました。これほどまでに獅子咆吼したオーケストラの演奏は初めてです。
    [70代以上・定期会員]
  • 今日は弦楽器の並び方がいつもと違ったせいか、音の響きが少し違って聴こえた。奥行きがあった。
    [30代・定期会員]
  • アルペン・シンフォニーは、楽団にとってお祭りのような大曲。指揮者の名前に惹かれて出張を無理やりこの日にしましたが、名フィルのかなりのレベルアップに驚きました。素晴らしかった。
    [30代]
  • 早春の定期演奏会にふさわしい、統一感のある選曲であった。各々の演奏がいくら素晴らしくても、組み合わせ如何によって、雑多な印象しか残らない場合もある。
    [50代・定期会員]

[13日(土)]

  • ああこうしてまた春を迎えることのできる喜び。深い緑の森でカッコウの声を聞き、ひばりも空高く舞いさえずるのを眺めることができ、本当に素晴らしい演奏でした。
    [30代・一般]
  • 四季折々楽しませていただいた名フィルの今季の最後を飾るのにふさわしいアルプスでした。カッコウとひばりの取り合わせの妙も堪能しました。
    [40代・定期会員]
  • ディーリアスも、ヴォーン・ウィリアムズも、近現代の曲の割には聴きやすくて良かった。ただ、客の着信音が台無しにしてしまって残念だった。まぁ地震が起こるよりは良いが…。
    [30代・一般]
  • 「アルプス」素晴らしかったです。オーケストラの楽しさを満喫しました。様々な楽器がひとつの楽曲という織物を仕上げて鮮やかに見せてくれたようでした。感動しました。
    [40代・定期会員]
  • 全体的に音が締まっており、また色彩感を出そうという努力が見えたところは非常に良かったと思う。3曲とも、特にアルペンではより明白になった。
    [30代・一般]
  • 本当に、登ったこともないくせに、目の前にアルプスが見えているような気分でした。一言でいうと、スカーッとしました。名フィルも、マエストロも、お疲れ様。でも私の疲れは吹き飛びました。ブラボー♥
    [60代・定期会員]
  • アルプスではオーケストラ全体がひとつの楽器になったかのようにホールに響きわたっていました。指揮者の力量でしょうか、渾身のトランペットにはまさしく心がしびれました。今夜は眠れそうにありません。
    [30代・定期会員]
  • 「揚げひばり」、名フィルの演奏会では一番と思えるくらいの静寂の中でのヴァイオリンは、息を潜めるくらい素晴らしかった。
    [60代・定期会員]

 

<助成>

zyosei_mark平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動重点支援事業)

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