広瀬 悦子
ピアノ
3歳から才能教育研究会でピアノを始め、わずか6歳でモーツァルトの〈ピアノ協奏曲第26番『戴冠式』〉を演奏、1987、1988年に同研究会から1ヵ月間アメリカ演奏旅行に派遣される。1992年モスクワ青少年ショパン国際ピアノコンクール優勝、日本と台湾で10数回のリサイタルを開く。1994年パリ・エコール・ノルマル音楽院に入学、1996年同音楽院最高課程を首席で卒業後、パリ国立高等音楽院に入学。1999年同音楽院を審査員全員一致の首席で卒業し、併せてダニエル・マーニュ賞を受賞。
ヴィオッティ国際コンクールとミュンヘン国際コンクールに入賞後、1999年マルタ・アルゲリッチ国際コンクールで優勝。以来、日本、フランス、アルゼンチン、ポーランド、イタリアなどでリサイタルを開催。パリ・ショパン・フェスティヴァル、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ(ナント、日本、ワルシャワ)、CIMA音楽祭、カンヌ音楽祭、オランピア劇場でのラジオ・クラシック・フェスティバル、ノーアン音楽祭、 別府アルゲリッチ音楽祭、ドゥシニキ音楽祭、台北アルゲリッチ音楽祭などに出演。
2001年シャルル・デュトワ指揮/NHK交響楽団と共演して日本でのオーケストラ・デビューを果たす。その他、バイエルン放送交響楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、アルゼンチン国立管弦楽団、トリノ国立管弦楽団、バーゼル・コレギウム管弦楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、群馬交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、名フィルほか国内外のオーケストラと数多く共演。
2003年6月にオルフェウス室内管弦楽団の日本ツアーにソリストとして参加。2007年4月、ワシントンD.C.のケネディ・センターでリサイタルを行ない全米デビューを飾り、その模様が世界中にインターネット中継された。2010年にはフランスにてシューマンの〈ピアノ協奏曲〉をネルソン・フレイレの代役で数回演奏し、大成功を収めた。
2004年2月にはコロムビアミュージックエンターテインメントからデビューCD〈シャコンヌ〉をリリース、「見事な技巧と叙情的歌い回し。期待の新星ピアニスト」(レコード芸術)と絶賛される。続いて、〈ラ・ヴァルス〉、〈ファンタジー〉、〈Le Vent〉をリリース。2010年には5枚目のCD〈Chopin : Ballades & Nocturnes〉が、フランスのレーベル「MIRARE」の初の日本人アーティストのディスクとして世界的に発売される。
ピアノを星洋子、中島和彦、中沖玲子、G.ムニエ、B.リグット、M.F.ビュッケ、J.シャミネ、A.ブレンデルの各氏に、室内楽をC.イヴァルディ氏に師事。 スケールの大きな音楽作り、美しい音色、幅広いレパートリーが高い評価を集め、世界に活躍の場を広げる期待のピアニストである。