ソニア・ヴィーダー=アサートン
チェロ
パリ音楽院でモーリス・ジャンドロンのクラスに在籍しつつ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチのレッスンを受ける。その後モスクワに移り、チャイコフスキー音楽院でナタリア・シャコフスカヤのもと2年間研鑽を積む。フランスとロシアの演奏スタイルを完璧に融合し、1986年ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクールの栄冠に輝く。
自身のイマジネーションを反映した幅広いレパートリーをもつ演奏家としてのみならず、数多くの現代作曲家の作品の表現者として、そのキャリアを推し進めている。ベッツィー・ジョラス、モーリス・オアナ、パスカル・デュサパン、ジョルジュ・アペルギス、レーラ・アウエルバッハなどのチェロ協奏作品をこれまでに初演しており、ヴォルフガング・リームの委嘱作品は2009年「festival MUSICA」にて初演予定。
さまざまな音楽的プロジェクトにも同時に取り組んでおり、演奏はもちろん、コンセプト作りから舞台のセットアップまで監督している。イスラエルの作曲家アンドレ・ハッジュと俳優サミー・フレイとのコラボレーションでは、旧約聖書を基にしたコンサートを、ベルギーのシャンタル・アケルマン監督の映画「D’Est」のイメージを視覚効果的に利用したコンサートなど、様々なプロジェクトをヨーロッパを中心に行なっており、いずれも高い評価を得ている。